迷子犬ビーデルとの出会いと里親探し


2月23日(土)嫁と子供は実家へお泊まり!
あっしは一人でパソコンとにらめっこでした。
夜の7時30分、役場の定時放送で「白いラブラドールを保護しました」と。
その日、区内の寄り合いで8時前から出かけたが、先ほどの迷子犬が気になって
仕方がなかった。
と言うのは、名古屋で黒とイエローのラブが昨年末より行方不明になっており
まさかここまでとは思っても可能性はゼロではないと。
寄り合いが終わって時間も遅かったが、その足で役場まで行き当直の人に
保護されたラブを見せて!・・・と。
そのラブは真っ暗の中、おりの中にいた。
話を聞くと、この場所で一週間保護され県に渡され、さらに一週間で飼い主が
みつからなければ薬殺される!とのこと。
懐中電灯で照らされたラブの目が

パパたすけて!と言った。
その時、当直の人に「行方不明のラブを探しているしこのラブであるか
確認するは」と言い、「もし、飼い主がみつからなければ引き取る!」と
言い残しその場を去った。
首輪なんかも確認してキャサリンさんに連絡。
その翌日、保護された同じ場所で黒ラブがうろうろしているとの情報を得た。
これは行方不明のチロとさくらの確率が高いと思った。
県が引き取りに来る水曜日になっても飼い主は現れず
町職員から連絡があった。
たまたまその日は県の引き取りが来なかったらしい。
運命的な出会いか、その時あっしが引き取る事が決定する。
もし、チロであったら県に引き取られてからでは遅いと思ったし、この子が
あっしに助けてほしいと思っているとも思ったし。
昼の間に見に行くとうんち、小便の上で寝ていたのか体全体が茶色く
臭いが凄い!手が少しでも触れれば、洗剤でよ〜く洗ってもとれない。
犬の臭いではなく、まるでうんちを手づかみした後のようであった。



3月2日午前、役場に引き取りに嫁と行く。
その時もう一匹雑種のワンちゃんがいた。
嫁は「助けて」とは言わなかったのか!たまたまラブだったからやろ!
同じ犬だからラブだけではおかしい!
実はそうなんです。自分でもわかるんです。雑種であろうとチャンピオン犬で
あろうと助けを求めているには間違いない。深く反省し、考えさせられました。

車なんかには乗せられる状態ではない。近道をして学校の運動場を
通り、家路へ。
すぐに、ぬるま湯をホースでひっぱり思いっきり洗ってやる。
その時、以前読んだ「ばっちゃん 助けられた繁殖犬達」の一場面
ラリーズのマダム宮崎さんがばっちゃんを洗っているシーンを思い出した。
ラブは気持ちいいのか、じ〜としておとなしく洗ってもらっている。
それから、フードと水をやり行きつけの病院へ。
先生が「放送で言ってたけど、今回はこちらに連絡ないと思っていたら
役場職員が引き取ってくれた人がいたと言っていたがエーデルんちとは
思わなかったで!」と言って採血、検便、健康診断、
腹部エコーと7種混合接種を行った。
診断の結果、フィラリアにかかっているのと子宮蓄膿症だ!
これは手術せなあかんと言う言葉。
現実的な話、頭の中で「高くつく。お金がない!」と思った。
嫁も同時にそう思っていたらしい。
きれい事言って「助けてやる」と言っても現実は厳しい!
とりあえず、先に抗生物質を飲ませて様子を見ることになる。
料金は動物病院が半分持ってくれた。


実際ええ格好して迷子犬の里親探しをするって言っても、それまでは
世話をしてやらねばならない!正直言って経済的にかなり厳しい!
チロであってほしいけど違った場合別の里親に引き取られる!
複雑な気持ち! でもチロではないと判明した今の気持ちは
戻ってくれれば一番やけど
まだ戻っていないさくらとチロ、いい所で愛情たっぷりで飼われていると
いいなぁ。
このビーデル、幸せそうな顔してる。これはあっしら夫婦がそうあって
ほしいと思うから、そう見えるのかも。
今まで辛い思いをして来た分、愛情を注ぎたい。いい加減な気持ちでの
里親に渡したくない。
でもエーデルは家の中。ビーデルは外。この差があっしら家族にとって
一番辛いことです。病院に行った時診察台から落ちそうになったビーデルを
その時初めてあった次男がギューと抱きしめた。
里親の話をすると涙ぐむ次男。ドッグショーへ行っても最初から
ビーデルの首輪を買わなあかんでー。とばっかり言ってた次男。

今はエーデルが「ヘンネシ」(すねる)をおこしてしらけている。
このままではダメだ! 
そんな時、役場からもう一人の引き取り者の話があり、確認してもらう。
今のビーデルの病気の状態を説明し、今、引き取っている人は
すぐに渡してもいいし、病気を治してから渡してもいいと言っているが
どうですかと訪ねたらしい。そしたら「病気が完全に治ったら引き取る」と
言われたそうです。あっしはその人には渡したくない!と心に強く思った。
嫁は、そんなこと言ったら里親は現れないで!私は初めっから病気を
治してから渡すつもりや!でもその人は・・・・
お金の問題ではないんです。気持ちの問題です。
わたしらが引き取って治しますと言われて初めて、こちらで治してから
渡します。いやこちらで。では双方で・・などの会話があっていいのでは。
そんなドラマみたいにいかないのかなぁ。あっしの考えはあまいのかなぁ。
でも言葉だけではわからないけど愛情を感じなかった。
しかし直接話をしていないので一方的には思いこんではいけない。
ビーデルは側に行くとピッタリくっついて離れない。甘えて甘えて・・・。
嫁はビーデルに近づくのが辛い!と言う。その気持ちはよくわかる。
今、あっしらに出来ることは、いい里親が見つかるまで精一杯の
愛情をビーデルに注いでやりたい。
いつか、幸せなところへお嫁に行くまで。

思いつくまま書き殴りました。乱文誤字脱字お許しを・・

長々とお付き合いありがとうございました。まだまだ言い足りない事がいっぱい
ありますが、この辺で失礼します。
最後になりましたが、相談にのってくれたネットフレンド(今はそれ以上と思っています)
アレックママ、ばっちゃんママ
それとマロン栗本さんを中心とするマロンファミリーの皆さん。
協力していただいた上野先生達
励ましのカキコをしてくださったみなさま。
ありがとうございました。
これからもビーデルを見守ってやって下さい。         by   edelpapa