3月15日 (水)  久々の暴走族

昨日の日誌に書いた兄貴であるが・・・

昨年の12月にあったとき、わしはびっくりした。
顔の色が真っ黒で言ったら失礼やけど人間の顔ではなかった。
自分でも悪くなってるのがわかったのか、どこかイライラしてすぐに暴言を吐く様になってた。
それでも、わしが勤務している会社の下請けをやっているので、しんどくないような振りして仕事をしていたがわしはわかっていた。
弟であるわしの上司とも喋っていたけど、もう2年も持たないかもって・・・

ついこの前、検査入院をするってことは聞いていたが、すぐに退院。先週には電話で喋っていたのに。

お通夜が行けなかったのでどうしてもお葬式には行きたい。
けど今日は外出の日で、どう考えても葬式には間に合わない。
会社の社長の勧めでもあり、日を改めて線香をあげに行くことにした。
社長は「もうわかくないんやから無理しないで日を改めて行ったらいい」と言う。

しかし、考えれば考えるほど気になって仕方ない。
もう会えない!兄貴とは・・・・

取引先の仕事を簡単に済ませ家路に向かう。
殆ど間に合わない時間。
それに家に着いても、家から高速飛ばしても2時間半はかかる。

とにかく飛ばすしかない。
車は会社の車。スピードが出ない。
高速はアクセル踏んだままの状態。
どんくさい車があればペッタリくっついて追いまくる・・・・
なんか懐かしい様な光景であり、矢沢の永ちゃんやクールスの音楽が流れてきそうであった。

たばこの数は増えるばかり!
予定時間より少し早い目に家に着き、喪服に着替えて今度は告別式の会場まで!
そこまでの高速は片側1車線。
最高速度70kmの自動車道であるが、このままでは間に合わないと焦る気持ちが運転に現れる。

この年になって1車線の自動車道で追い越しをかけるとは・・・・

2時間半を2時間に短縮してなんとか無事葬式が始まったころに到着した。

先に会場入りしてた社長に叱られた。

「無理してこなくてもいいって言ったのに!おまえのことやから飛ばしてきたんやろ!いつまでも若くないんやから!!!!」

わしはまったく納得したのであった。

帰りにSAで仮眠をとっているとなにやら騒がしい音。
目を覚まして横を見ると大型の観光バスが止まっていて、上から乗客が覗き込んでいたのであった。
こんなに広い駐車場で、止まってるのはわしの車とあと1台くらいやのに、わざわざわしの横に止めなくてもいいのに・・・・と思いながらエンジンをかけて出発した。

帰りはゆっくりゆっくり・・・・・